リベラルと言う言葉が有ります。
基本的には自由を重んじる思想と言うような意味で使われ、その反義語とされるものは全体主義、権威主義など。保守主義に対立すると言う意味で政治家さんがスローガンに使う言葉でもあるようです。なんだか難しい言葉のようですが、実は意外に身近だと思うのです。
簡単に纏めてしまうと、マジョリティの意見や社会常識などと言った「ある程度力を持った」固定観念が個人の自由な思想や価値観を抑制しているのでは無いか?・・などといった考え方に基づく思想なわけで、比較的色んな場面で見る事が出来ます。
そんな事は無いと言う人も居ると思いますので、一般的な例を。
例えば貴方が未成年だったとして、酒や煙草を勧められました。この時、貴方の返答はどんなものになるでしょう。
「駄目。それは法律で禁止されているから」
こんな答えが一般的でしょうか。ただし、これはリベラルと言う考え方に立脚した時、全くの的外れといえます。拒否の理由が「法律で禁止されているから」以外に思いつかないのならば、規則に縛られているだけで、自分の判断・思考を停止させていると言えるからです。
ここで重要なのは、自分の頭で考え判断する事。
法や規則と言ったモノを盲目的に信じるのではなく、ゼロから物事を眺めてみる。先ほどの例ならば「飲んだら吐くぞ。凄い事になるぞ。」等と言った反応であっても、教科書通りのツマらん回答からは一歩抜け出た分だけマシといったところ。
考えてみると社会には権威を持った通念、常識が溢れています。
良く聞くのは「みんなで仲良く」や「挨拶はしよう」「人には優しく」など。何故そうしなきゃならんの?と聞いて、「そうするのが当たり前だから」等と言った無責任な言葉を吐く人間を見る度に疑問に思います。彼等はそれが何故当たり前なのか、解っているのでしょうか。
勿論、「周囲に左右されない」個人主義は進み過ぎればエゴイズムにまで発展するもの。自己を省みない傲慢さはリベラルの本義とはかけ離れたものですから、人の話をしっかりと聞きいれるだけの協調性も学んでおくのが良いでしょう。
「それはいけないことだと思いまーす」
こ、殺すぞコラァァァア!
過去の悪夢を思い出しつつ、今日はここまで。
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