なぜか最近の若者(中高生)と話す機会を持った私ですが、半分くらい話に付いていけませんでした。わざわざ「最近の若者」と書く程ですから、心的な印象からも既に自分と区別されている事がわかります。えーと、私もまだ若者ですよね?
ともかく、話していると多いのが「なんとなく」。言いたくなくて暈しているのか、それとも気持ちを言葉に出来ないのか。はたまた本当になんとなくなのか。その言葉が出てくる理由すらも明確なモノでは無いから「なんとなく」なのだと思いますが、何だか親近感を覚えます。
なんとなくやる気が出ないとか、まさに今の私そのもの。
言葉に出来るほど明確な理由は無いが、とりあえず面倒臭いからダラダラしていよう。うん、今の私です。ただこの状態にある人間に「いい加減にしとけよテメー」などと言っても逆効果なのは経験上良く知っています。
ところで教育問題といってドラマなどで取り上げられるのは、直接的で派手なもの。しかも解りやすくて多くの人が納得でき、明確な解決策もある。数字を取る為の演出もあるのでしょうが、やや過剰に思えます。金八先生とかはその代表だと思いますが、好きな人はゴメンなさい。
しかし実際の所はなんとなくイジメとか、なんとなく無気力とか、なんとなく新興宗教とか、本人にも良く解らない「なんとなく」が最近のガキ共が抱える一番の問題のような気がします。本人ですら理由が解らないのですから、熱意で押したところでどうにかなるものでもありません。金八先生方式は「うざい」「おしつけがましい」「ほっといてくれ」となるのでしょう。
結局他人がこれを理解する事は難しいようです。
ただ私にもそれがあったし、あるわけですから「その内なんとかなるんじゃねーの?」とか言っちゃうわけです。教師としては落第点の回答ですが、実際なんとかなっちゃってるワケですからそれ以上のアドバイスも出来ません。
思春期ってのはむずかしーですね。
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