pierrot(ピエロ)はフランス語。英語ではclown(クラウン)と言います。
ただし英語は他の言語から積極的に言葉を取り入れ、変化していく傾向が強く、例えばTSUNAMI(津波)は既に英語化していますしFUTON(布団)やSAKE(酒)も同様です。ですから、ピエロと言っても一応通じますので広い目で見れば間違いでは有りません。
さて、今日はその「ピエロ」について。
世の中には芸、技を持った人間が数多く存在します。
例えば、スポーツ。芸術。勿論笑いもその一つ。誰しも少なからず「みんなの注目を集めたい」という願望があり、ソレを満たす為これらの技術を磨くわけです。
それら技術に優劣は無いハズですが、笑いを演じる人間はどうしても馬鹿にされる傾向がありますね。それもそのはず。笑いの心的メカニズムには優越の理論、ズレの理論、放出の理論があり、「馬鹿にされる」という事自体笑いを取る手段の一つなのです。
ただ、全ての人がコレについて納得できるわけではありません。
スポーツなどで頑張って賞賛されている人間を羨みつつ、自分は道化に回っている、そんな人は決して少なくないはず。では、何故ピエロ役を買って出てしまうのか。
一つには外的要因。
「今回は何してくれるのかな?」なんて目で見られると、思わずジョークを飛ばしてみたい気持ちになりませんか?そういった周囲の期待に応える為、というのは非常に良く解ります。
コレを回避するためには周囲へのアピールが不可欠。ピエロからの脱却を宣言し、言葉通りに真面目な対応をしていけば、次第に見る目も変わってくるものです。
このように転換し、素直に賞賛されるような技術について真剣に取り組む事も
受け入れて笑いを取る事も。どちらも間違った選択ではありません。
ただ、其処にはピエロなりの葛藤があるんですよね。
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