哲学専攻の知り合いが居まして、レポートが詰まると良く遊びに行きます。
彼と話していると問題意識が鋭敏になるような気がするのですね。
さて、その時彼が手掛けていたのはこんなもの。
「行動主義者は舞台役者が死を演じているのを見た時、実際に苦しみを感じていると判断するだろうか。またその思考はまともであるか。」
うわー。難しいですね。大体、行動主義って何でしょう。
関係無いですけど、哲学専攻ってどんな就職あるんでしょ。サッパリですよ。
で、調べました。
【行動主義】
アメリカのワトソンが唱えた現代心理学の方法論の一。あらゆる心的現象を内省的方法によらず、外部から客観的に観察しうる行動を通して研究しようとする立場。ビヘイビアリズム。
(引用元:大辞林)
要するに、人の感情は何かしらの形で全て外に出ているのだからその行動を精査、研究してみようって考え方ですかね。解りやすい所で、泣いていれば悲しいとか、そういう感じでしょうか。
さて、これが役者さんだとどうなんでしょう。
ある役者さんは泣くシーンでは実際に悲しい経験などを思い浮かべているのだ、とインタビューで答えていたのを覚えています。悲しい気持ちが高まったから泣いているのだとするならば、行動主義に立脚した時、それは真だと言える気がします。
しかし論点は死を演じる時、死の苦しみを役者さんが感じているかどうか、では無いのでした。あくまで行動主義者がソレを見たときどう判断するか、なのですね。
舞台の上で斬り付けられ浮かべる苦悶の表情。それは苦しいから。
演技であれば実際には感じていないはずですが・・さて。
結論は置いておく事にしましょう。
少し話は変わりますが、感情移入しやすい人って居ますよね。
「酷いことを言われている。可哀そう。」そんなセリフを良く聞きますが、当の本人はあんまり気にしていなかったりする事もままあります。
うん、慰めてくれるのは嬉しいんだけど
人の事を気にしすぎる貴方が心配です。私は。
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